オール電化の見積もりを提出したI様邸での実際の話しです。
I様から見積もり依頼の電話をいただき、
初めてお会いしたのが昨日です。
「ガス代が高いのでオール電化を検討したい」とのことでした。
見積もりを提出するため、現場の調査や機種の説明を行い最後に
「最近オール電化に切り替える際、(プロパンガスの)ガス会社さんから
高額な工事代の請求がくることがありますので、
ガス会社さんに確認しておいてくださいね。」と話してI様邸をあとにしました。
そして今日約束の時間に伺うと真っ先に「問題が発生したのよ!」と奥様。
聞くとガス会社との契約が
前回の給湯器取替えから5年のリース契約になっているため、
まだ4年しか経っていないI様の場合、
今ガスの解約をすると17万円以上の違約金が発生するとのこと。
「ちょっと法外な請求ですね~。
今ついている24号セミオートの販売価格は
新品で10万円程度(工事費別)なんですけどね~。」と私。
でももっとよく聞いてみると、
前回(4年前)の給湯器取替えの際はそのガス会社のキャンペーンで、
給湯器の機器代も工事費もいっさい無料で
そのかわりに5年間のリース契約を結んだそうです。
それなら今解約するとガス会社さんは損害を受けるし、
きちんと契約書もかわしてあるはずですから
ガス会社さんの主張も多少わかるような気がします。
(それでも17万円は法外だと思います)
結局、見積もり提出後、
「リース期間が終了してから、もう一度検討されたほうが良いと思います」
とアドバイスして帰りました。
そこでいくつか提案を。
現在プロパンガスを使用中でオール電化を検討されている皆様へ。
最近このような事例が増えていますので、
オール電化の検討の前にガス会社さんに現在の契約内容と
解約時の工事代金などを確認なさってみてください。
(現在でも解約時に工事代が発生しない場合が多くあります。
ちなみに以前はほとんどの場合無料でした。)
オール電化の販売・施工に携わる皆様へ。
オール電化の契約前に
ガス工事が別途であること、別途費用が発生する可能性があること、
事前にガス会社へ確認しておいたほうが良いこと、の説明が必須のようです。
それにしても導入時の機器代や工事代を無料にして、
その後の割高なガス料金で機器代・工事代を回収する方法は
業者側にもお客様にもメリットが無いように私個人は思います。
ちなみに都市ガスの場合は機器代・工事代がその都度発生し、
毎月のガス代はプロパンガスより安いのが一般的です。
私は適正な機器代・工事代がその都度発生するほうが健全だと思っています。
(機器代・工事代が無料なのが異常だと思います。工事に携わる職人さんの
手間賃はどうなっているのでしょうか?適正に支払われているのでしょうか?
心配です。)