最近、建築異業種のネットワークをつくる計画をしています。
昨日は一級建築士の早野さん、塗装工事の米田さんと
会って2時間ちかく話し合いました。
ネットワークをつくる目的はたくさんあるのですが、大きな目的は
「職人さんの地位と生活の向上」なのです。
今、建築はほとんどの業種で徹底的にコスト削減の方向に
走っていて、現場の職人さんたちは本当に苦労しています。
他人の家を建てる大工さんや電気・設備その他の職人さんの多くが
自分の家が持てない、子どもに充分な教育を受けさせてあげられない、
というのが現状です。
コストダウンは私たち建築に携わる人間にとって絶対に行っていかなければ
いけないことですが、行き過ぎたコストダウンは質の低下や手抜き工事、
そして職人さんの手間賃にしわよせがいってしまいます。
私たちは材料は徹底的にコストダウンしていくべきだと考えています。
しかし、工賃(職人さんの手間賃)はきちんと確保するべきだと考えています。
建築全体がコストダウンに向かっている他にも職人さんの苦労する理由があります。
建築は別名「ピンハネ業」とも言われるくらい、中間で多くのマージンが抜かれて
いきます。
例えば、マンションの塗り替え工事を例にとると、マンションの管理会社→
大手ゼネコン→地元工務店→塗装会社(元請け)→塗装会社(下請け)
と仕事が流れ、お客様(マンションの所有者)が払った金額の
半分以下しか現場にいかないのです。
一般の人には信じられないかもしれませんが、これが現実です。
そこで我々が取り組もうとしているのは、私たち専門業者がネットワークを
くみ、お互いのお客様に直接紹介し、そのとき一切マージンをとらない
しくみをつくっていこうとしているのです。
例えば当社のお客様の中で塗装工事を希望されるお客様がいらっしゃったら、
直接米田さんを紹介し、マージンはとらない。そして米田さんのお客様の中で
オール電化や太陽光発電を希望されるお客様がいらっしゃったら、紹介してもらい
マージンは払わない。
先ほどの例でいけば、10の予算が半分以下しか現場にいかないのですが、
直接であれば、7の予算でもそれがそのまま現場にいき、お客様も
質の高い工事が安くすむし、会社も適正な利益が取れる。
したがって職人さんにもきちんとした給料が払えるというしくみづくりです。
ここで一番大切なのは本当に信頼できる人だけの集まりにすることです。
ですから昨日も「あまり急がずに本当にまじめで人間的にしっかりした人達と
ネットワークをつくっていこう」と話し合いました。
そしてある一定以上の割合でクレームをおこしてしまった場合は即退会などの
ルールづくりをしていこう、と思っています。
早野さんも米田さんも本当に信頼できる人です。
新築を検討中の方は是非早野さんのホームページやブログを。
塗装工事を検討中の方は是非米田さんのホームページやブログを
見てください。
早野さんのホームページ
米田さんのホームページ
着実にすすめていきたいなー、と思っています。
進展はまた、ブログやニュースレターで公開していきます。
今日は気合が入ってしまい、これまでで一番長い文章になってしまいました。
明日提出の見積もりが2件、まだ手付かずなのですが・・・
これから頑張ります。